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「大学で配布されたGoogleドライブ、便利ですよね。でも、気づけば『マイドライブ』の中は、『名称未設定のドキュメント』や『とりあえず保存したPDF』で溢れかえっていませんか?」
「『あの授業のレジュメ、どこだっけ…?』『去年のレポートを参考にしたいのに、見つからない!』そんなファイル探しの時間に、貴重な学びの時間を奪われていませんか?」
その気持ち、痛いほどよく分かります。
元ITエンジニアとして断言しますが、「探す」という行為は、何も生み出さない、最も無駄な時間です。大学職員としても、ファイル管理が苦手なせいで、提出期限に間に合わなかったり、卒業研究で過去のデータを参照できずに苦労したりする学生を、毎年見てきました。
ご安心ください。この記事は、単なる整理術のガイドではありません。
大学生活を通じてあなたが蓄積する貴重な知的財産を、入学から卒業後まで守り抜くための、包括的なサバイバルマニュアルです。
元ITパパである私が、二度とファイルが迷子にならないGoogleドライブの『仕組み化』整理術を、ゼロから伝授します。
この記事で紹介するルールを実践すれば、あなたのドライブは見違えるほど整理された「第二の脳」へと進化し、あなたはファイル管理に一切悩むことなく、学業という最も重要な活動に集中できるようになるはずです。
ちなみにこの記事は、大学4年間の歩き方を網羅的に解説する「【大学職員が完全ガイド】後悔しない大学生活の教科書」の一部です。全体像を掴みたい方は、ぜひこちらのまとめ記事からご覧ください。
この記事で分かること
- 「マイドライブ」「共有ドライブ」「共有アイテム」の正しい使い分け
- 4年間破綻しない、フォルダとファイルの命名規則
- 作業効率が劇的に向上する「パソコン版ドライブ」の神ワザ
- ファイルが見つからない時の究極のセーフティネット「高度な検索術」
- 【卒業前に必須】4年間の知的財産を全て守る、データ移行術
【最重要】3つの「場所」の違いを理解する
まず、Googleドライブを使いこなす上で最も重要かつ混同しやすい「マイドライブ」「共有ドライブ」「共有アイテム」の違いを完璧に理解しましょう。

「マイドライブ」「共有ドライブ」「共有アイテム」の役割早見表
特徴 | マイドライブ | 共有ドライブ | 共有アイテム |
---|---|---|---|
オーナー(所有者) | あなた個人 | グループ(チーム) | 他の誰か |
データの場所(比喩) | あなたの「自分だけの家」 | メンバー全員の「共有の部室」 | 他人からの「お知らせ一覧」 |
卒業・アカウント削除時 | あなたがオーナーのファイルは消える可能性あり | ファイルは原則として残る | オーナー次第で突然消える |
マイドライブ:あなたの「自分だけの家」
あなただけが管理する個人のファイル保管場所です。基本は、ここに全てのファイルを整理して保存します。
共有ドライブ:メンバー全員の「共有の部室」
ゼミやサークルなど、特定のグループでファイルを共同所有するための場所です。ファイルのオーナーは「グループ」になるため、メンバーの誰かが卒業などで脱退しても、ファイルは原則として消えません。
【重要】共有ドライブが使えない場合
大学の管理設定によっては、学生アカウントによる共有ドライブの作成が許可されていない場合があります。その場合は、メンバーの誰か一人のマイドライブ内に共有フォルダを作成するのが次善策です。ただし、そのフォルダのオーナーが卒業すると共有ファイルにアクセスできなくなる重大なリスクがあることを、メンバー全員で必ず認識しておきましょう。
共有アイテム:「お知らせ」が流れてくる受信箱
「共有アイテム」は、ファイルを整理・格納するための「場所」ではなく、他人から共有されたアイテムが新しい順に流れてくる「お知らせフィード」や「受信箱」のようなものです。ここをメインの置き場所にしてはいけません。
【コピペOK】絶対に破綻しない「フォルダ階層」の設計図
「マイドライブ」の中に、完璧な部屋(フォルダ)を作っていきましょう。

第一階層:大学4年間を貫く「大黒柱」を作る
まず、マイドライブ直下に、以下の5つのフォルダを作成します。フォルダ名の頭に数字を付けると、並び順が固定されるのでおすすめです。
01_大学関連 (University)
02_課外活動 (Activities)
03_就職活動 (Job_Hunting)
04_プライベート (Private)
99_アーカイブ (Archive)
第二階層・第三階層:科目ごとにフォルダを分ける
次に、01_大学関連
の中に 1年生
2年生
…とフォルダを作り、さらにその中に、【開講年度】_【学期】_【曜日時限】_【科目名】
というルールでフォルダを作成します。
- フォルダ名の例:
2025_前期_月曜2限_経済学入門
ファイル命名規則:「日付種類内容_v1」
ファイル名は 日付_種類_内容_バージョン.拡張子
というルールで統一しましょう。
- 良い例:
20251030_レポート案_経済学入門_v1.docx
- 悪い例:
最終版レポート.docx
【元ITパパの真骨頂】パソコン版ドライブで、作業効率を最大化する
「毎回ブラウザを開くのが面倒…」と感じるあなたへ。作業効率を劇的に向上させるプロの技を紹介します。
「パソコン版ドライブ」を絶対にインストールすべき理由
「パソコン版Googleドライブ」は、PCのフォルダから直接、ドライブのファイルを操作できる神ツールです。
ストリーミングとミラーリング
パソコン版ドライブには2つの同期モードがあります。基本は、PCの容量を消費しない「ストリーミング」がおすすめですが、ネット接続なしで作業したいファイルがある場合は、フォルダを右クリックして「オフラインで利用可能にする」設定も可能です。「ミラーリング」は全てのファイルをPCに保存するため、容量の大きいPCを使っている上級者向けの選択肢です。
【神ワザ】「共有アイテム」を、パソコンのフォルダに表示させる方法
- Webブラウザで、Googleドライブの「共有アイテム」を開きます。
- パソコンのフォルダ内でも操作したいファイルやフォルダを右クリックします。
- 表示されたメニューの中から「整理」にカーソルを合わせます。
- 横に表示されるメニューから「ショートカットを追加」を選択します。
- ショートカットの保存先を聞かれるので、マイドライブ内の適切なフォルダを選び、「追加」をクリックすれば完了です。


これだけで、パソコンの「マイドライブ」フォルダ内に、共有アイテムへの「近道」が作成されます。
安心してください!
ショートカットはあくまで「近道」のしるしです。自分のマイドライブからショートカットを削除しても、共有相手の元ファイルが消えることは一切ありませんので、安心して整理してください。
【究極のセーフティネット】高度な検索術
完璧なフォルダ整理は強力ですが、Googleドライブの真の力は、その強力な検索機能にあります。
ファイル名だけでなく、Word、PDF、PowerPointといったファイル内部のテキストまで、全て検索対象になります。
「あのレポートにあった〇〇っていう言葉」といった曖昧な記憶からでも、目的のファイルを瞬時に見つけ出せるのです。
さらに、以下の検索演算子を使えば、検索の精度が劇的に向上します。
"経済学入門"
:フレーズで完全一致検索レポート -下書き
:「レポート」を含むが「下書き」は含まないファイルを探すtype:pdf
:ファイル形式をPDFに絞るowner:(メールアドレス)
:特定の人がオーナーのファイルを探すafter:2025-04-01 before:2025-07-31
:特定の期間に更新されたファイルを探す
【卒業前に必須】4年間の知的財産を守る、データ移行術
この記事で最も重要な情報です。多くの大学では、卒業後、学生に付与されていたGoogleアカウントは削除されます。何もしなければ、あなたの4年間の知的財産は全て消えてしまうのです。
この破局的な事態を避けるため、Googleは「Googleコンテンツの移行(Google Takeout Transfer)」という公式ツールを提供しています。
データ移行の具体的な手順
- 移行先となる、普段お使いの個人のGoogleアカウント(
@gmail.com
)を準備します。 - 大学のアカウントでログインした状態で、ブラウザで takeout.google.com/transfer にアクセスします。
- 画面の指示に従い、移行先の個人アカウントのメールアドレスを入力し、認証プロセスを完了させます。
- コピーしたいコンテンツ(Googleドライブ、Gmail)のスイッチをONにします。
【重要】
大学の管理者設定によっては、特定のサービス(例:Googleドライブ)の移行が禁止されている場合があります。その場合は、「管理者がこのサービスを無効にしています」といった表示が出て、許可されているサービス(例:Gmail)のみが移行の対象となります。 - 最後に「移行を開始」ボタンをクリックすれば、手続きは完了です。


※私が所属している組織では、管理者によりドライブの移行が禁止されているため、選択できないようになっています。
このプロセスには時間がかかる場合があるため、卒業式の1ヶ月前など、十分な余裕をもって実行してください。
まとめ
今回は、大学4年間の情報が二度と迷子にならないための、Googleドライブ活用術を解説しました。
- 「マイドライブ」「共有ドライブ」「共有アイテム」の違いを正しく理解しよう。
- 「大学→学年→科目」というフォルダ階層と、命名規則で整理の仕組みを作ろう。
- 「パソコン版ドライブ」と「検索機能」を駆使すれば、作業効率は最大化する。
- 卒業前には、必ず「Googleコンテンツの移行」で、あなたの知的財産を守ろう。
この記事を読んだら、すぐにあなたのGoogleドライブを開き、まずは第一階層の5つのフォルダを作るところから始めてみてください。その5分間の行動が、あなたの大学4年間を、そして社会人になってからの人生をも変える、大きな一歩になります。
完璧な情報の「器」を作ったら、次はその中に入れる「情報」そのものの質を高めましょう。以下の記事では、信頼できる学術情報の探し方を解説しています。

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