【元ITパパが解説】小学生にネットの危険を伝える3つの方法|知のガジェット

知育・学習

小学生の子供が、スマートフォンやタブレットを夢中で使いこなす姿。 頼もしい反面、「ゲームばかりしているんじゃ…」と、少し心配にもなりますよね。

特に、娘を持つお父さんとしては、「知らない人と繋がって、トラブルに巻き込まれたらどうしよう」という不安は尽きません。

かといって、頭ごなしに「スマホは禁止!」と取り上げるのも、子供の可能性を奪うようで、悩ましいところです。

この記事では、そんなお父さん、お母さんのために、元ITエンジニアであり、3児の父である私が、家庭で今日から実践できる「ネットの危険」の伝え方を、3つのステップで具体的にご紹介します。

親子で一緒に、安全なネットとの付き合い方を考えていきましょう。

ステップ1:「知らない人」との繋がりの危険性を教える

まず、子供たちが一番最初に直面する可能性が高いのが、
オンラインゲームやSNSを通じた「見知らぬ人とのコミュニケーション」です。

なぜこれが危険なのか、その理由から、
子供にも分かるように話してあげることが大切です。

なぜ危険なのか?

インターネット上で知り合った人が、
いつも「良い人」とは限りません。

中には、あなたの名前や学校、住んでいる場所などの「個人情報」を知りたがり、
悪いことに使おうとする人もいます。

「自分の大切な情報をよく知らない相手に教えるのは、おうちの鍵を渡すのと同じ。
もし悪い人に鍵を渡したら、おうちに勝手に入られて、大事なものを盗まれたり、
お父さんやお母さんがいない時に、留守番しているところにやってきたりするかもしれない。
それくらい危ないんだよ」

と、具体的な例えで伝えてあげましょう。

家庭で決めるべき3つのルール

その上で、具体的なお約束として、
以下の3つのルールを親子で一緒に確認することをおすすめします。

  • 本名や学校名は絶対に教えない:ゲームで使う名前は、自分の名前を使わずに、必ずニックネームにしようね。
  • 顔や制服の写真は送らない:写真一枚からでも、色々なことが分かってしまう可能性があるんだ。
  • ネットで知り合った人とは絶対に会わない:もし「会おう」と誘われたら、すぐに、お父さんかお母さんに教えてね。

ステップ2:「嘘の情報」を見抜く力を育てる

インターネットで注意すべきなのは、危険な「人」だけではありません。
一見、役に立ちそうに見える「情報」にも、嘘や間違いがたくさん隠れています。

ネットには嘘や間違いも多いことを伝える

例えば、学校の友達から聞いた噂話が、人から人へ伝わるうちに、
いつの間にか全然違う話になっていた、なんて経験はないかな?

ネットの情報もそれと似ていて、誰もが自由に書き込める分、
中にはデタラメな情報や、誰かを騙そうとする悪意のある嘘も混ざっているんだ。

「怪しいと思ったらすぐ相談」が、最強のお守り

大人でも騙されてしまう難しい嘘がたくさんあるから、
君が全部を判断できなくても、当たり前のことなんだよ。

だから、一番大切なルールは、たった一つ。

「この情報、本当かな?」「なんだか変な感じがする」
少しでもそう思ったら、一人で悩まずに、すぐに、お父さんかお母さんに見せてほしい。


もし、お父さんやお母さんに相談しにくかったら、おじいちゃんやおばあちゃんでもいい。
とにかく、信頼できる身近な大人に相談する、ということを約束してほしいんだ。

その約束が、君を嘘の情報から守る、最強のお守りになるんだよ。

ステップ3:「時間の使いすぎ」を防ぐルール作り

最後のステップは、ネットやゲームの「時間の使い方」についてです。
楽しいからといって、無制限に使い続けてしまうと、視力が悪くなったり、勉強の時間がなくなったりと、良いことはありません。

なぜ時間を決める必要があるのか?

「時間を守りなさい」とただ言うだけでは、子供はなかなか納得してくれません。


「夜遅くまでスマホやタブレットの画面を見ていると、良い睡眠がとれなくなって、次の日学校で眠くなっちゃうんだよ」
「ゲームも楽しいけど、外で体を動かす時間や、本を読む時間も、君が成長するためには同じくらい大切なんだ」


というように、なぜ時間を守る必要があるのか、その理由を丁寧に説明することが、子供の納得感に繋がります。

子供と一緒に「我が家のルール」を作る

ルールは、お父さんお母さんが一方的に決めるのではなく、子供と一緒に相談しながら決めるのが、長続きのコツです。

例えば、以下のような項目について、一緒に話し合ってみましょう。

  • ネットやゲームをして良い時間帯は?(例:夕食後から夜8時まで、など)
  • 1日に使える合計時間は?(例:平日は1時間まで、休日は2時間まで、など)
  • どこで使っても良い?(例:お父さんお母さんの目が行き届くリビングだけ、など)
  • もしルールを破ってしまったら?(例:次の日は1日禁止、など)

自分も一緒に決めたルールであれば、子供も「守ろう」という意識が芽生えやすくなりますよ。

ちなみに、参考までに我が家のルールもご紹介します。

我が家のルール(小6の息子が自分で決めました)

  • ネットやゲームはやることが全部終わってから
  • 「やること」リスト:①学校の宿題、②こどもちゃれんじ、③お父さん特製プリント
  • もしルールを守れなかったら、次の1週間はネット・ゲーム禁止

これは息子自身が納得して決めたルールなので、今でもきちんと守って、勉強にも集中できています。親子で一緒にルールを決める効果は、本当に大きいですよ。

まとめ:親子で一緒に「ネットのルール」を考えよう

今回は、小学生の子供に「ネットの危険」を伝えるための3つのステップをご紹介しました。

  • ステップ1:「知らない人」との繋がりの危険性を教える
  • ステップ2:「嘘の情報」を見抜く力を育てる
  • ステップ3:「時間の使いすぎ」を防ぐルール作り

大切なのは、頭ごなしに「ダメ!」と禁止するのではなく、なぜ危険なのか、どうすれば安全に使えるのかを、親子で一緒に話し合い、考えていくことです。

この記事が、あなたの家庭で、安全なインターネット利用について話し合う、良いキッカケになれば嬉しいです。

▼ITパパからのもう一言アドバイス▼

ネット上の脅威からお子さんを守ることと同じくらい、ネット上にある「家族の思い出」を守ることも、お父さん・お母さんの大切な役割です。

スマホが壊れて、お子さんの写真が全て消えてしまった…なんて悲劇が起きる前に、僕が過去の失敗から学んだ鉄壁のバックアップ術も、ぜひ一度、読んでみてください。

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